2008年 09月 05日
理論のあり方 |
言われてみると当たり前のことばかりなんだけど、頭の整理としては面白かったので、備忘録として掲載。ちょっと読み手に優しくないかき方なのはご勘弁を。
Inductive:帰納的
Deductive:演繹的
マネジメント理論は、Inductiveに導き出せた仮説を元にDeductiveに検証を行う。もし結果が仮説と異なる場合は、それを踏まえて仮説を修正・Version Upする必要がある。このInductive=>Deductive=>Anomalyの一連の流れができているかどうかで理論のPyramidが完結しているかどうかが検証できる。
Descriptive Theory:現象を観察して分類するのみ
状況別に整理されていないので、理論の適用者は今の状況を踏まえて、次にどんなアクションをすればよいかが結局伝わらない。
例)飛べる動物と飛べない動物を比較。
翼がある。羽毛が生えている。
じゃあ、人間に翼をつけて崖から飛んでみよう
=>死ぬ
=>羽ばたき方が足りない?筋トレしたらよい?もっと大きな翼?
=>実験者は死に続ける
翼と羽毛理論はDescriptive Theoryの典型。しかもダチョウは翼と羽毛を持っているけど飛べない。こうもりは羽毛がないけど飛べる。むささびは翼も羽毛もないけど飛べる。というのを異常値として考えて無視してしまっている。Anormalyをもっと突き詰めていたら理論の弱点がわかったかもしれない。
Prescriptive Theory:因果関係(Causality)を把握した上でSituation別に分類
状況別に記述されているため、理論の適用者は今の状況に合わせて、次にどうアクションすればよいかがわかる。
例)Bernoulliが流体力学によって揚力を発見。(Causalityを発見)
特定の形をさせることで飛行が可能になるようだ。
=>それでも落下事故は生じた(Deductiveが証明されず、Anomalyが存在)
=>どういう時に墜落して、どういうときにしなかったかを分析。
=>天候等の状況別に理想の飛び方が異なることを発見
=>飛ぶ人は自分のSituationに合わせて飛び方を選べるようになった。
理論の把握の仕方を習ったあとに授業で扱ったのは、5Leadersという理論。
Good CompanyがGreat Company になるためにはどうしたらよいか?ということを突き詰めた理論で、株価があるTransition Point(特定の日)を境にマーケットを大きく上回る成長を見せ、その後15年間に渡って平均を上回る成長をした企業をスクリーニングして、その要因を調べたものだが、結論としては謙虚な人間性とProfessional Willを持った優れたLeader(Level 5 Leader)がいることが必要という「なんともなぁ」というもの。
この理論はHBSの教授が5年間に渡って研究をし続けた成果で、かつ、Harvard Business ReviewのBest of HBR 2001に選ばれた論文なのだが、先ほどの理論の分析をもとに考えると、成長をみせた企業のCEOがLevel 5 Leaderと呼ばれる性質を備えていただけという意味で、あくまで現象を分類(Descriptive)したものにすぎず、しかもLevel 5 Leaderを雇ったら、その企業は凄い業績を見せるようになるのか?という意味でDeductiveには理論が証明されていないということがわかる。
まあね。。。って感じですが。考える際のものさしにはなるな~って思いました。
Inductive:帰納的
Deductive:演繹的
マネジメント理論は、Inductiveに導き出せた仮説を元にDeductiveに検証を行う。もし結果が仮説と異なる場合は、それを踏まえて仮説を修正・Version Upする必要がある。このInductive=>Deductive=>Anomalyの一連の流れができているかどうかで理論のPyramidが完結しているかどうかが検証できる。
Descriptive Theory:現象を観察して分類するのみ
状況別に整理されていないので、理論の適用者は今の状況を踏まえて、次にどんなアクションをすればよいかが結局伝わらない。
例)飛べる動物と飛べない動物を比較。
翼がある。羽毛が生えている。
じゃあ、人間に翼をつけて崖から飛んでみよう
=>死ぬ
=>羽ばたき方が足りない?筋トレしたらよい?もっと大きな翼?
=>実験者は死に続ける
翼と羽毛理論はDescriptive Theoryの典型。しかもダチョウは翼と羽毛を持っているけど飛べない。こうもりは羽毛がないけど飛べる。むささびは翼も羽毛もないけど飛べる。というのを異常値として考えて無視してしまっている。Anormalyをもっと突き詰めていたら理論の弱点がわかったかもしれない。
Prescriptive Theory:因果関係(Causality)を把握した上でSituation別に分類
状況別に記述されているため、理論の適用者は今の状況に合わせて、次にどうアクションすればよいかがわかる。
例)Bernoulliが流体力学によって揚力を発見。(Causalityを発見)
特定の形をさせることで飛行が可能になるようだ。
=>それでも落下事故は生じた(Deductiveが証明されず、Anomalyが存在)
=>どういう時に墜落して、どういうときにしなかったかを分析。
=>天候等の状況別に理想の飛び方が異なることを発見
=>飛ぶ人は自分のSituationに合わせて飛び方を選べるようになった。
理論の把握の仕方を習ったあとに授業で扱ったのは、5Leadersという理論。
Good CompanyがGreat Company になるためにはどうしたらよいか?ということを突き詰めた理論で、株価があるTransition Point(特定の日)を境にマーケットを大きく上回る成長を見せ、その後15年間に渡って平均を上回る成長をした企業をスクリーニングして、その要因を調べたものだが、結論としては謙虚な人間性とProfessional Willを持った優れたLeader(Level 5 Leader)がいることが必要という「なんともなぁ」というもの。
この理論はHBSの教授が5年間に渡って研究をし続けた成果で、かつ、Harvard Business ReviewのBest of HBR 2001に選ばれた論文なのだが、先ほどの理論の分析をもとに考えると、成長をみせた企業のCEOがLevel 5 Leaderと呼ばれる性質を備えていただけという意味で、あくまで現象を分類(Descriptive)したものにすぎず、しかもLevel 5 Leaderを雇ったら、その企業は凄い業績を見せるようになるのか?という意味でDeductiveには理論が証明されていないということがわかる。
まあね。。。って感じですが。考える際のものさしにはなるな~って思いました。
by ryuhei_21
| 2008-09-05 06:12
| BSSE