2008年 11月 19日
悔いの残る戦い |
Dynamic Marketという授業をとっています。
実際にクラスの中で株やオプションを売買して、その投資利益がそのまま成績になるというえげつない授業です。これまで債権のアービトラージや、マージャーアービトラージ、オプションの複製、デルタヘッジを用いたヘッジ取引など色々なテーマに沿って競ってきました。(ごめんなさい、細かい用語の説明は省略します)
この授業では、2人1組でファンドを作り、投資戦略をWeb上で説明し、実際にオペレーションを行います。自分の資金として$1MM、クラスのほかのFundに投資する資金として$1MMの計$2MMを自分で運用し、マネジメントフィーやキャピタルゲインに対する成功報酬なども自分で設定でき、投資とヘッジファンド運営、Fund of Funds投資を同時に行いつつ、40組くらいの他のファンドと投資成績を競います。
今週は3回授業があり、月曜の授業では3位となる運用160%upを実現し、ほくほく。
一方、今日の授業については、どうしても効果的な投資戦略が思いつかず、考え付いた方法も3%~5%のリターンしかあげられそうもなかったので、「最悪、現金保有でいいよ」と思い授業に向かいました。
教室へ行くと、昨晩まではTrading Strategyがやはり思いつかなかったパートナーが「ちょっと思いついた戦略があるんだ」と言い、「もし他にいい方法がなければやってみようと思うんだけどどう?」と聞いてくる。
説明を受けた範囲では、リスクも限定的で、ある程度リターンの見込めるやり方だったので試してみることに。前半はその戦略がうまく行き、10%程度のリターンを得る。
やがてパートナーが色々と他のやり方も思いついたらしく、戦略を広げようとしてきた。途中でよく自分が理解していなかったところもあったが、マーケットが開いている間での出来事だったこと、自分が他に良い代替案がなかったこと、パートナーは1年目で成績優秀者に名を連ねている元McKinsey&Option Traderで、これまでの付き合いからも非常に優秀な奴だと分かっていたので、「ちょっとよくわかってないけど、まあこいつがやってみようと言ってるから、いいか」と流してしまった。
オプションの空売りポジションを従来とちょっと変えてみると、株価の変動に伴ってオプションの価格が急上昇。
「やばくない?上がりまくってるよ」
「いや、下がってくるから大丈夫」
「がんがん上がってとまらないぜ?」
「うまく行くって」
という会話をしているうちに、Margin Callを喰らい、強制的にポジションを解消され、-40%のリターン。
終わってみると、クラスの全体が8%程度のリターンの中、1組だけー40%という巨額損失。。。
終了後、セクションが一緒だった友人から、「俺の資金の8%をお前に預けてたのに。。。」「俺もだよ」と悲しがられました。
運用成績が暴落した上に、投資家(友人)の落胆まで招いてしまったこの事態。ヘッジファンドの運用者の苦悩が少しだけ分かった気がします。
そして、納得できていないのに安易にGo Signを出してしまった自分が情けなく&腹立たしく、どん底まで落ち込みながら家路に着きました。自分なりのロジックが有って、結果的に失敗したならともかく、不透明感を感じながら流してしまって損失を出したことに凄く後悔しています。
肝に銘じようと思って、久しぶりにBlogに書いて見ました。
徳川家康も武田信玄にぼろ負けして、○○を漏らしながら単騎浜松城へ逃げ帰り、へたれ込んだ際、家臣にありのままの自画像を書かせて、一生の教訓としたらしい。
追い討ちをかける様に、「月曜日のシミュレーションにプログラムエラーがあったため、月曜の運用成績は考慮しないことにする」というアナウンスまであり、260%*60%=150%(50%up)位はそれでも確保できたハズの今週の投資成績が、単純に-40%となってしまいました。
授業の成績は紙の上のことだから別にいいけど、投資家として悔しすぎる。。。
分からないことを曖昧にしない。
納得するまで合意しない。
簡単なことだけど、難しい。
実際にクラスの中で株やオプションを売買して、その投資利益がそのまま成績になるというえげつない授業です。これまで債権のアービトラージや、マージャーアービトラージ、オプションの複製、デルタヘッジを用いたヘッジ取引など色々なテーマに沿って競ってきました。(ごめんなさい、細かい用語の説明は省略します)
この授業では、2人1組でファンドを作り、投資戦略をWeb上で説明し、実際にオペレーションを行います。自分の資金として$1MM、クラスのほかのFundに投資する資金として$1MMの計$2MMを自分で運用し、マネジメントフィーやキャピタルゲインに対する成功報酬なども自分で設定でき、投資とヘッジファンド運営、Fund of Funds投資を同時に行いつつ、40組くらいの他のファンドと投資成績を競います。
今週は3回授業があり、月曜の授業では3位となる運用160%upを実現し、ほくほく。
一方、今日の授業については、どうしても効果的な投資戦略が思いつかず、考え付いた方法も3%~5%のリターンしかあげられそうもなかったので、「最悪、現金保有でいいよ」と思い授業に向かいました。
教室へ行くと、昨晩まではTrading Strategyがやはり思いつかなかったパートナーが「ちょっと思いついた戦略があるんだ」と言い、「もし他にいい方法がなければやってみようと思うんだけどどう?」と聞いてくる。
説明を受けた範囲では、リスクも限定的で、ある程度リターンの見込めるやり方だったので試してみることに。前半はその戦略がうまく行き、10%程度のリターンを得る。
やがてパートナーが色々と他のやり方も思いついたらしく、戦略を広げようとしてきた。途中でよく自分が理解していなかったところもあったが、マーケットが開いている間での出来事だったこと、自分が他に良い代替案がなかったこと、パートナーは1年目で成績優秀者に名を連ねている元McKinsey&Option Traderで、これまでの付き合いからも非常に優秀な奴だと分かっていたので、「ちょっとよくわかってないけど、まあこいつがやってみようと言ってるから、いいか」と流してしまった。
オプションの空売りポジションを従来とちょっと変えてみると、株価の変動に伴ってオプションの価格が急上昇。
「やばくない?上がりまくってるよ」
「いや、下がってくるから大丈夫」
「がんがん上がってとまらないぜ?」
「うまく行くって」
という会話をしているうちに、Margin Callを喰らい、強制的にポジションを解消され、-40%のリターン。
終わってみると、クラスの全体が8%程度のリターンの中、1組だけー40%という巨額損失。。。
終了後、セクションが一緒だった友人から、「俺の資金の8%をお前に預けてたのに。。。」「俺もだよ」と悲しがられました。
運用成績が暴落した上に、投資家(友人)の落胆まで招いてしまったこの事態。ヘッジファンドの運用者の苦悩が少しだけ分かった気がします。
そして、納得できていないのに安易にGo Signを出してしまった自分が情けなく&腹立たしく、どん底まで落ち込みながら家路に着きました。自分なりのロジックが有って、結果的に失敗したならともかく、不透明感を感じながら流してしまって損失を出したことに凄く後悔しています。
肝に銘じようと思って、久しぶりにBlogに書いて見ました。
徳川家康も武田信玄にぼろ負けして、○○を漏らしながら単騎浜松城へ逃げ帰り、へたれ込んだ際、家臣にありのままの自画像を書かせて、一生の教訓としたらしい。
追い討ちをかける様に、「月曜日のシミュレーションにプログラムエラーがあったため、月曜の運用成績は考慮しないことにする」というアナウンスまであり、260%*60%=150%(50%up)位はそれでも確保できたハズの今週の投資成績が、単純に-40%となってしまいました。
授業の成績は紙の上のことだから別にいいけど、投資家として悔しすぎる。。。
分からないことを曖昧にしない。
納得するまで合意しない。
簡単なことだけど、難しい。
by ryuhei_21
| 2008-11-19 04:05
| 独り言